TUIDE(튜이드)「SUN KISS」デビュー

tuide

大手各社の新人グループが出そろう中、HYBEからも新人グループがデビュー。
ふたをあければ、ABDという新レーベルで、そこはハン・ソンスが運営していて、プロデュースはGroovyRoomで、作曲者にはジャネットジャクソンも名を連ねていて、メンバーにはTWICEのジヒョの妹がいるという。と、なにやら情報過多だ。

たとえばハン・ソンスといえばオールドファンからしたら、プレディスの社長として記憶している人も多いだろうし、izoneファンからしたら、印税をちょろまかした人として記憶に新しいだろう。
今回はそこらへん含めて、まるっと解説していこうと思うぜ、ゆっくりしていってね。

TUIDE(튜이드:テュイド)

TUIDE(튜이드)は2026年8月24日にデビューした7人組。ミニ1集『TUNE & PLAY』でのデビューで、タイトル曲は「SUN KISS」。

所属は HYBE傘下のABD というガールズグループ専門の新レーベル。 流通は YG PLUS が担当している。

グループ名は「Tune the tide」(流れを調律する)から来ている。公式のスローガンも「We Tune the tide, TUIDE」だ。自分たちの音楽的感覚で流れを作り、世の中の多様な流れを自分たちの楽しさに変えていく、という意味らしい。

メンバーは全員が10代。デビュー日時点の平均年齢は満16.9歳。最年長のソヒが19歳で、最年少のセアとイ・ハニが15歳。

そしてHYBE LABELS所属のアイドルグループで、初めて2010年代生まれのメンバーが入ったグループでもある。2010年生まれと2011年生まれが3人いる

国籍は韓国が3人、韓国系アメリカ人が1人、日本人が1人、韓国とアメリカの複数国籍が1人、韓国とイギリスの複数国籍が1人。HYBE LABELS発足以降にデビューしたガールズグループでは、最多人数の7人編成だという。

自らの音楽を「ソウルトロニック(Soultronic)」と呼んでいるという。ソウルの温かさとエレクトロニックの洗練を混ぜたもの、という説明で、ネオソウル、ファンク、R&B、オルタナティブ・ポップ、ハウス、UKガラージのあいだを行き来するとのこと。

ジャンル名を自分で作るグループはたまにいる。だいたいは名前負けするのだが、この5曲に関しては、まあ言いたいことはわかる。

7人全員が「非公開練習生」の出身。オーディション番組にも公開練習生プロジェクトにも一度も出ていない。HYBE LABELS発足以降にデビューしたガールズグループでは、これが初めてだという。

デビュー3週間前の8月1日と2日、ソウル麻浦区のレイヤースタジオ11で「TUIDE EXCLUSIVE PREVIEW [PLAYGROUND]」というイベントが開かれた。Weverse会員限定の小さな会である。

ここで彼女たちは、アルバム収録の全5曲を、まだ音源が出ていない状態で生で披露している。

先行曲を1曲出して、残りは発売日まで伏せておくというのが普通だ。全曲を発売前に、しかも録音ではなくライブで出すというのは、音源の完成度と本人たちのライブ力の両方に自信がないとやらない。

ちなみに正式なデビューショーケースのほうは、発売当日の8月24日にソウル広津区のYES24ライブホールで午後2時からメディアショーケース、午後8時からは一般向けに、計2回行われた。

TUIDE(튜이드)プロフィール

ソヒ(SEOHEE:서희)——DMを送ってプレディスに入った

ソヒ
  • 本名 … パク・ソヒ(박서희 / Park Seo-hee)
  • 生年月日 … 2006年10月11日
  • 出身 … 韓国・ソウル特別市道峰区双門洞
  • ポジション … 最年長(リーダーは未発表)
  • 身長・血液型 … 非公開
  • MBTI … ENFP

元JYP、ポケットドルスタジオ、エイトプライムと練習生を渡り歩いたのち、2022年にInstagramのDMを通じてプレディスに合流した。ハンリム演芸芸術高校の実用音楽科を卒業。2020年生まれの妹がいる。趣味は写真撮影。シャワーが長いのはグループで1位だそうだ。


ソヨン(SEOYEON:서연)——三姉妹の末っ子

ソヨン
  • 本名 … パク・ソヨン(박서연 / Park Seo-yeon)
  • 生年月日 … 2008年3月4日
  • 出身 … 韓国・京畿道九里市水澤洞
  • 身長・血液型 … 非公開
  • MBTI … ENTP

TWICEのジヒョの妹。もうひとりの姉は女優のイ・ハウム。三姉妹が全員芸能人ということになる。2024年にダンスアカデミーでキャスティングされてプレディスに入社。美沙中学校を卒業後、豊山高校を中退し、ハンリム演芸芸術高校に入り直したため、2009年生まれの学年に在学している。父は建築家。愛猫のプヨ(ブリティッシュショートヘア)にはSNSアカウントがある。『私は一人で暮らす』のジヒョ回にビデオ通話で登場したことがある。


エレナ(ELENA:엘레나)——SMからプレディスへ

エレナ
  • 本名 … エレナ・イェナ・クォン(Elena Yena Kwon)/韓国名 クォン・イェナ(권예나)
  • 生年月日 … 2008年4月11日
  • 出身 … アメリカ・メリーランド州ボルチモア(韓国系アメリカ人)
  • 身長・血液型 … 非公開
  • MBTI … ISTJ

元SMエンターテインメントの練習生で、Hearts2Heartsのメンバーたちと一緒に練習していた時期がある。2024年にプレディスへ移った。姉がひとり。幼少期は教会の聖歌隊にいて、フルートとバイオリンが弾ける。


ジア(JIA:지아)——ショーケースでフランス語を話した

ジア
  • 本名 … パク・ジア(박지아 / Park Ji-a)
  • 生年月日 … 2008年8月22日
  • 出身 … アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキー
  • 身長・血液型 … 非公開
  • MBTI … ENFJ

アメリカとスイスに留学しており、英語・韓国語・フランス語が話せる。デビューショーケースではフランス語でスピーチをした。国籍は資料によって「韓国系アメリカ人」と「韓国籍」で記述が割れているので、ここでは断定しない。


サキ(SAKI:사키)——長崎県対馬市出身

サキ
  • 本名 … 舞田サキ(마이타 사키 / Maita Saki)
  • 生年月日 … 2010年10月9日
  • 出身 … 日本・長崎県対馬市
  • 身長・血液型 … 非公開
  • MBTI … INTJ(以前はESTJ)

日本のURIZIPダンススタジオの生徒で、2022年から2023年頃にプレディスの練習生になった。趣味はファッション。チンチラを飼っている。なお「Misaki」という表記がネット上に出回っているが、これは誤りだそうだ。


セア(SEAH:세아)——SMのキッズモデル1期生

セア
  • 本名 … パク・セア(박세아 / Park Se-ah)
  • 生年月日 … 2011年1月4日
  • 出身 … 韓国・ソウル特別市陽川区
  • 身長・血液型 … 非公開
  • MBTI … INFP

SMエンターテインメントのキッズモデル1期生の出身で、スクールルックスなど広告モデルの経歴が多数ある。FANTASY BOYSの「New Tomorrow」などのMVにも出ていた。2024年にプレディスに入社。2006年生まれの姉がいる。


イ・ハニ(YI HANI:이하늬)——大手3社の一次審査を同時に通った

イ・ハニ
  • 本名 … イ・ハニ(이하늬 / Lee Ha-ni)/英語名 オータム・ショウ(Autumn Shaw)
  • 生年月日 … 2011年1月7日
  • 出身 … イギリス生まれ(韓国・イギリスの複数国籍)
  • 身長・血液型 … 非公開
  • MBTI … ENFP

イギリス人の父と韓国人の母のあいだに生まれ、6歳までイギリスで暮らしたのち、韓国と中国で育った。上海のインターナショナルスクールを卒業してソウルの中学校へ転校。2024年頃にJYP・MODHAUS・THE BLACK LABELの一次オーディションを同時に通過し、2024年12月にプレディスのオーディションに合格して2025年に入社した。セアと並んで、HYBE LABELS所属アーティストの最年少である。韓国語と英語が流暢。


ちなみに、苗字が「パク」のメンバーが4人いる。ソヒ、ソヨン、ジア、セアである。呼ぶときに困らないのだろうか。韓国人ってそもそも同姓同名ばっかりで、普段どうしてるのだろう。

デビューEP『TUNE & PLAY』

2026.08.24

The 1st EP [TUNE & PLAY](ミニ1集/デビュー作)

タイトル曲「SUN KISS」/ 全5曲・12分42秒 / 総括プロデューサー ハン・ソンス、メインプロデューサー GroovyRoom

収録曲は5曲、全部で12分42秒しかない。1曲2分台が中心。

  1. ABD(1:59)
  2. SUN KISS(3:01・タイトル曲)
  3. Echo(2:20)
  4. Flip-Flop Girl(2:33)
  5. GRLS(2:49)

1曲目の「ABD」は、所属レーベルの名前がそのまま曲名になっている。レーベルの説明によれば「AとBの次にCではなくDを想像する」という会社の哲学を歌詞にしたものだそうだ。GroovyRoom特有のヒップホップ・グルーヴを軸に、90年代のR&B/ソウルにロウファイの質感を足した曲で、アコースティックギターとミニマルなリズムの上に7人の声が積まれていく。

とは、プレスの受け売りで、いうほどミニマムではないので、先に上がってたABD動画の事言ってんのかと思って何回か聞き比べてみたが、全く別物だった。

タイトル曲の「SUN KISS」は、曲全体に流れる「Sun-kissed voice」が、単なる声ではなく各自固有の個性と表現方法を意味している、という設定になっている。他人の基準より自分のリズムと感情に従おう、という内容だ。
ものすごく雑にいうと60年代のA&M物なんかを基盤にしたサンバ。この手のものに乗るボーカルって歌うまが多いので、ガーリーなボーカルは新鮮で心地よいです。

そして先行して出ていたのが5曲目の「GRLS」で、こちらはパフォーマンス映像の形で公開された。8月11日の時点で公開2日で400万回を超えたと報じられ、8月29日には761万回になっている。

本題:3曲目の「Echo」

3曲目の「Echo」のクレジットを見ると、作曲欄がこうなっている。

GroovyRoom, KWACA, Tara Nabavi, WILJAM, John Emil, J. Harris III, T. Lewis, Wayne K. Garfield, Mauro Malavasi, Davide Romani, Janet Jackson, Tomo Tc

えっ!ジャネット・ジャクソンが入っている。

J. Harris III はジミー・ジャム、T. Lewis はテリー・ルイスである。80年代から90年代のアメリカのR&Bを作った二人だ

なぜ新人グループの曲にこの並びが載るのかというと、「Echo」がジャネット・ジャクソンの2001年のヒット曲「All For You」のメロディを一部変形して使う、インターポレーションという手法を取っているからだ。サンプリングが音源そのものを引用するのに対して、インターポレーションは同じメロディを弾き直す。どちらにしても、原曲の権利者が作曲者として並ぶ。

面白いのはその先で、クレジットには Wayne K. Garfield、Mauro Malavasi、Davide Romani という3人も入っている。

この3人は、Change というイタリア発のディスコ/ブギーのグループの「The Glow of Love」(1980年)を書いた人たちである。更には「All For You」が、その「The Glow of Love」を引用して作られた曲だったのだ。

つまりこの1本のクレジットの中に、

1980年のイタリアン・ディスコ → 2001年のジャネット・ジャクソン → 2026年のHYBEの新人

という45年分の引用の連鎖が記録されている。

プロデューサー GroovyRoom

もうひとつ、このアルバムで目を引くのがプロデューサーの人選だ。
5曲すべてを GroovyRoom(그루비룸 / グルービールーム) が手がけている。

GroovyRoom は韓国のヒップホップ・プロデューサー・デュオだ。パク・ギュジョンイ・フィミンの2人組で、どちらも1994年生まれ。2015年のオルティのアルバム『졸업』でデビューした。

役割分担がはっきりしていて、パク・ギュジョンがピアノやベースなどアコースティック/リード側、イ・フィミンがシンセやドラムなどリズム側を担当している。作曲スタイルも、ギュジョンが分析的でフィミンが感性的だと本人たちが言っている。作業は、片方が作って、終わったらもう片方が直しに行く方式。使っているDAWは Ableton Live だそうだ。

経歴もそれぞれ違っていて、パク・ギュジョンは高麗大学のコンピュータ工学科出身、イ・フィミンは高卒でもともとラッパー志望。事務所に入ったもののデビューが白紙になり、仲の良かった作曲家たちに教わって作曲側に転向した。

イ・フィミンは大学生が嫌いだったので、初対面時、パク・ギュジョンに嫉妬していたという。

グループ名の由来も相当いいかげんで、イ・フィミンが「グループ名どうする?」としつこく聞いてきたので、パク・ギュジョンが冗談で投げた「グルービールーム」が、グループ名(グループイルム)のダジャレにもなっていて面白そうだったからそのまま決まったらしい。曲の頭に入るシグネチャーサウンドの「Groovy, Everywhere」という声は、外国人の赤ちゃんの声を、お金を払って録音したものだという。

韓国ヒップホップアワードの「今年のプロデューサー」を2017年と2018年に連続受賞。Sik-K、Owen Ovadoz、Mirani、DPR Live といったヒップホップ側の仕事から、Block B BASTARZ、パク・キョン、ヒョリン&チャンモ、ウナ(GFRIEND)×ラビ(VIXX)、(G)I-DLE、ホ・ユンジン(LE SSERAFIM)まで、幅がとにかく広い。TVINGのドラマ『ピラミッドゲーム』では音楽監督もやっている。

C9エンターテインメントとの契約終了後、H1GHR MUSIC に移り、2024年7月20日に契約満了。そこから自分たちのレーベル AT AREA を立ち上げて、いま独立して一番やりたいことをやっている状態なのだ。

アイドルのアルバムで「全曲プロデュース」を1組に任せるのは、実はそれほど多くない。普通は曲ごとに違うチームを立てて、いいものを選ぶ。それをやらなかったということは、最初から音の統一を優先したということになる。

12分42秒で全5曲、というコンパクトさも、たぶんそこから来ている。

なお参加しているのは2人だけではない。彼らが代表を務める AT AREA のアーティストたちが、アルバム全曲のプロデュースに関わっている。クレジットに何度も出てくる KWACATomo TcBOYCOLD がそれだ。レーベルごと入っているのである。てかBOYCOLD、AT AREAに移籍してたんか。

そのGroovyRoomは、メンバーのボーカルについてこう褒めている。

「メンバーのボーカルトーンが全部違うので、何かを新しく作ろうとしなくてもいい。自然に表現したときに、チームの魅力がよく出る」

新レーベルABD

ABD(A Bold Dream)は2026年3月4日に設立された、ガールズグループ専門の新しいレーベルだ。

ここまで「HYBEの新人」と書いてきたが、正確には少し違っていて、株主構成を見るとこうなっている。

  • プレディス・エンターテインメント … 85%
  • ハン・ソンス(個人) … 15%

HYBEが提出した四半期報告書には、ABDはプレディスの従属会社(子会社)だと記載されている。つまり法律上・会計上は、HYBEの直下ではなくプレディスの下にぶら下がっている会社である。

代表理事は元プレディスA&Rチーム室長のノ・ジウォン。そして総括プロデューサー(MP)が、15%を持っているハン・ソンスだ。

メンバーは、もともとプレディスの練習生(PLEDIS GIRLS)で、ABDの設立にともなってそちらへ移ってデビューしている。

要するに、中身はプレディスなのだ。

ハン・ソンス

1971年8月19日生まれ。中央大学の舞踊科で韓国舞踊を専攻し、国立舞踊団の舞踊家だった。

30歳になる頃、舞踊は自分の天職ではないと思うようになり、大衆芸術の世界に移ることを決める。DSPの前身である大成企画とSMエンターテインメントにマネージャーとして応募したが、どちらも何度出しても落ちた。

ここから彼はSMに、2か月で30回以上通っている

「最初はこの分野の仕事がこんなに苦労するとは知らず、挑戦精神ひとつで飛び込んだ。結局SM社屋の前に車を停めて、何度も悩んだ。2か月にわたって30回以上は会社に行ったと思う。ハハ。そのうちイ・スマン社長と劇的に電話がつながって、いきなり『学びたい』と言った。それでマネージャーの仕事を始めることになった」

イ・スマンの個人連絡先を知るためにSMの社員に嘘をついた、とも本人が笑いながら話している。

マネージャーというのは薄給で仕事量が多く、健康な20代前半が担当する職種だ。30代の新人を採るのはSMも渋ったが、本人が直接イ・スマンに頼み込んで採用された。

そして配属されたのが、当時まだ小学生だったBoAのマネージャーである。

BoAが育っていく過程を横で見ながら企画を学び、2007年にプレディス・エンターテインメントを作った。設立当初はオフィスすらなく、練習室がひとつあるだけだったという。

そこから先はこうなる。

  • 2007年 — プレディス設立、ソン・ダムビがデビュー
  • 2009年1月 — アフタースクール
  • 2012年3月 — NU’EST
  • 2015年5月 — SEVENTEEN
  • 2016年 — PLEDIS GIRLS(のちのPRISTIN)がプレデビュー
  • 2019年5月24日 — PRISTIN 解散
  • 2020年5月 — HYBE(当時Big Hit)がプレディスを買収
  • 2022年3月 — ハン・ソンス、プレディスCEOを退任
  • 2024年1月 — TWSデビュー、総括プロデュース
  • 2026年3月 — ABD設立、TUIDEへ

HYBEによる買収は2020年5月25日に発表された。5月20日に50%、6月9日に追加で35%を取得し、計85%で筆頭株主になっている。買収後もプレディスは「クリエイティブな自由を持つ独立したレーベル」として運営する、という条件だった。

彼は買収後もCEOを続け、2022年3月に退任してプロデューサー業に専念した。

彼が直接デビューさせたグループは、アフタースクール、NU’EST、SEVENTEEN、PRISTIN、TWS。このうちガールズグループはアフタースクールとPRISTINの2組だけだ。PRISTINが2017年なので、彼が直接作るガールズグループは9年ぶりということになる。

彼はこの9年のあいだに、IZ*ONEプロミスナインのアルバムの総括プロデュースもやっている。どちらも、他社のグループを請け負った仕事だった。自分の会社のグループとして最初から作った、という意味でのガールズグループが9年ぶりなのだ。

プロミスナインの名前がここで出てくる。先日記事にしたばかりのグループだ。あそこは『アイドル学校』から出てきた、のちに順位操作が裁判で認定された番組の出身である。そのアルバムの総括を、この人がやっていた。プロミスナインのファンダムであるフロバーのあいだでは、彼は愛憎半ばする存在なのだそうだ。事務所絡みの論争のせいで良く思わない人もいれば、メンバーと円満な関係を保って面倒を見た代表だと考える人も多い、と書かれている。

そしてPRISTINには、イム・ナヨンチュ・ギョルギョンがいた。当ブログのI.O.Iの記事で何度も名前を出している2人である。I.O.Iの活動終了後、2人はプレディスに戻ってPRISTINでデビューし、そのPRISTINが2年で解散した。

余談だが、彼がデビューさせたプレディスの歴代グループと、総括プロデューサーを務めた全ガールズグループには「最年長のメンバーがリーダー」という共通点があるらしい。

そしてTUIDEは、デビューから6日たってもリーダーが公式に発表されていない。にもかかわらず韓国では、最年長のソヒだろうと推測されている。理由はこの共通点だ。ジンクスから逆算して人事を当てにいっているわけである。

もうひとつ余談。舞踊家出身のプライドがあるらしく、所属アーティストのダンスについてメディアで語ることが多い。実際、プレディス所属グループは多人数でも振付の合いがそろっている、という評価がある。

そしてアフタースクールからPRISTINまで一貫して長身の女性を好む傾向があり、ガールズグループ界では「長身+冷たい系美人」を指して「プレディス相」という言葉が通じるほどだそうだ。韓国女性の平均身長である163cmのカン・イェビンが、PRISTINでは低身長扱いされていたという。

架空の作詞家兼作曲家ソジェイ

2020年5月26日、報道によってこういうことが明らかになった。

ハン・ソンスは、配偶者であるパク某氏の名義で「ソジェイ(So Jay)」という架空の作詞家兼作曲家を作り出し、当時自分がプロデューサーとして名を連ねていた他社のガールズグループ IZ*ONE のアルバムから、計8曲を選んで作詞・作曲の著作権者として虚偽登録し、継続的に印税を受け取っていた。

期間は2018年10月29日から2020年5月末まで。2018年10月29日はIZ*ONEのデビューアルバムの発売日であり、終わりは彼のIZ*ONEプロデュース契約の満了時期とほぼ一致する。つまり関わっていた期間、まるごとである。

対象になった曲には、『COLOR*IZ』の「비밀의 시간」「앞으로 잘 부탁해」、『HEART*IZ』のタイトル曲「비올레타(Violeta)」「하이라이트」「에어플레인」、『BLOOM*IZ』の「우연이 아니야」などが含まれる。

なお彼は、IZ*ONEのアルバムにプロデューサーとして参加したことによる印税を、これとは別に正式に受け取っていた。

報道直後、彼は「8曲すべて自分が参加した曲であり、名前だけ妻の名義を借りた」という趣旨の主張をした。

2020年6月15日、彼はIZ*ONEの楽曲の著作権をすべて放棄するという公式立場を出す。

「自分が参加した部分について認められたかった。考えが浅かった。プロデューサーの品位を守れず、欲を出した。申し訳ありません」(ハン・ソンス)

被害を受けた作詞家の言葉も残っている。

「実は『ソジェイ』がハン・ソンス代表の奥さんだと知ったとき、盗まれた気分でした。歌詞1行を書くために、どれだけ多くの夜を明かしたか分かりません。今やっと、きちんと認められた気がします」

報道当時、業界関係者からは「もともと歌謡界に蔓延していた悪習だ」という声も出た。関係者のこういう言葉も残っている。

「本人が自分でやましくないなら、妻の名前を使う理由がない」

IZ*ONE は『PRODUCE 48』から生まれたグループ。その番組で票が445.2178の倍数で操作されていたことを記事にした。彼女たちのデビューアルバムが出たその日から、別の大人は、別の方法で、そのアルバムから金を取っていた。

彼女たちが2年半で解散するまでのあいだに、そういうことが二重に起きていたということになる。

そして2026年、その人が総括プロデューサーを務める会社から、15歳から19歳の7人がデビューした。

初動を見てみよう

ここがかなり面白いことになってる。

アルバムはもう10万枚を超えている。

日付日間累計
8月24日(1日目)約89,200枚
8月25日(2日目)約300枚約89,600枚
8月26日(3日目)約2,900枚約92,500枚
8月27日(4日目)約300枚約92,900枚
8月28日(5日目)約13,000枚約106,000枚

初日で8万枚、5日目で10万枚を超えた。初動として集計されるのは7日間なので確定は8月30日以降だが、デビューアルバムで初動10万枚超えはほぼ確定である。

推移の形が変わっている。初日に8万9千枚が立ち、2日目と4日目は300枚しか動かず、5日目にまた1万3千枚跳ねている。

これは「毎日じわじわ売れている」形ではない。K-POPの音盤は予約分が発売日にまとめて計上されるので初日が突出するのだが、その後の飛び方については、理由を特定できなかった。

続いて、音源チャート。

タイトル曲「SUN KISS」は、メロンのTOP 100に入っていない。

  • メロン TOP 100 … 未進入(日間チャート最高249位)
  • ジニー 実時間チャート … 228位
  • Bugs 実時間チャート … 56位
  • Apple Music 韓国 Top 100 … 6位
  • Apple Music ソウル Top 25 … 1位
  • Apple Music 釜山 Top 25 … 12位

新譜だけを対象にしたメロンの限定チャートでは、最新チャート1週で5位、30日チャートで13位まで上がっている。ただしこれは「最近出た曲の中では聴かれている」という意味であって、TOP 100とは別物だ。

先行曲の「GRLS」もほぼ同じ形で、メロン日間242位、Apple Musicは韓国4位・ソウル3位・釜山7位。

ソウルのApple Musicで1位なのに、メロンのTOP 100には一度も入っていない。

聴いている層が偏っている、ということだ。Apple Musicを使う層と、メロンの上位を動かす層は、韓国では重ならない。10万枚買う人がいて、しかしメロンでは買われない。

新人賞が欲しいとジアは言った。音盤の数字だけ見れば十分に射程内だ。音源の数字だけ見ると、まだ何も始まっていない。

YouTube(8月29日時点)

  • 「SUN KISS」Official MV … 921万回(公開5日)
  • 「Meet my GRLS, TUIDE」… 761万回
  • STUDIO CHOOMのパフォーマンス映像 … 181万回
  • 「GRLS」がSpotifyのグローバル・ミュージックビデオチャートで6位、2週連続トップ10(8月17日時点)

レビューサイトの点数

  • Rate Your Music … 3.01 / 5.00
  • Musicboard … 3.8 / 5
  • Album of the Year … ユーザー評点 74 / 100

可もなく不可もなく、という数字だ。デビューEPとしては悪くない。

ファンダム名は、まだ発表されていない。

あとひとつ。8月24日18時から9月25日までの1か月間、ソウルの新世界百貨店本店の巨大メディアファサードで「SUN KISS」のMVがフルで流れている。ソウルに行く予定のある人は見られる。

音楽番組

デビュー週の音楽番組は、4番組すべてに出ている。

日付放送番組
8月27日MnetMカウントダウン(デビュー舞台・「SUN KISS」初公開)
8月28日KBS 2TVミュージックバンク
8月29日MBCショー!音楽中心
8月30日SBS人気歌謡

どの回も「GRLS」と「SUN KISS」の2曲をやっている。

ライブの評価は今のところ良い。全員の音色が違っていて、合わせたときの響きが良く、生歌が安定している、という書かれ方をされている。ボーカルラインはエレナ・ジア・ソヒの3人だ。

本人たちの言葉

デビューショーケースでの発言をいくつか。

ソヨンは、姉のジヒョからもらったアドバイスについてこう話した。

「家族よりも一緒に過ごす時間が長いのはメンバーたちだから、メンバーたちを誰よりも信じて頼り合い、お互いの強固な支えになりながら、きれいに活動してほしい」

エレナは、ハン・ソンスの言葉を挙げている。

「『練習する過程の中でも、面白さや楽しさを見出すことが何より重要だ』というアドバイスが一番心に響いた。私たちがステージを楽しむエネルギーは、見てくださる観客にも必ず伝わると信じている」

セアはグループの目標について。

「私たちの音楽やステージを楽しんでいただいて、『プレイリストに必ず入れておきたい音楽』『次のリリースが待ちきれないチーム』と評価されるのが一番の目標です」

ジアは、新人賞が欲しいと言った。

「今回のデビュー活動を通じて多くの人々に良い評価をもらい、一生に一度しか取れない新人賞をぜひ受賞したい」

ソヒは、ロールモデルを設定しなかった理由を聞かれてこう答えている。

「TUIDEならではのオリジナルな色を、しっかり構築していこうという目標を立てたからです」

おわりに

ネットの評価をみると「SUN KISS」の評価が、一部すこぶる悪く、驚く。
これだけ、思い切った事をやっていれば、好き嫌いが分かれるだろうなとは思ったけれど、評価の内容をみてみると「個性がない」とか「単調でつまらない」とかなのだ。えっ?どういう事?普段何聴いてんのかな?
個人的には、音楽面で好きな方だし、今後断然支持したいと思う。
日本人のサキちゃんが顔が意外に強くて良いよね。あと、ダンスがちょっとだけ嫌かも。

イジェン・アンニョン

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