Newjeansの曲の秘密とプロデューサー250について。

2023年8月27日

250

携帯の電話番号を長いこと変えてない。実は私の携帯番号はゴロ合わせになっている、下4桁は奇跡的に自分の下の名前だ。当時は番号が3つ提示されてその中から選ぶシステムだった。今もそうなの?
上4桁は8216、ハニーイロ、うふふふ、ハニー色うふふふふふ。いいおっさんが「ハニー色」もないだろ!と思わないでもないが、けっこう自慢なのだ。奇しくも私のイチオシがハニちゃんという事で自慢は更に強化されたのであった。
今回はNewjeansのタイトル曲をプロデュースしてる250について調べたんで4649!

Newjeansの既出の3曲の共通点にお気づきだろうか?
それは声のサンプリングのループが曲の冒頭のリズムを作っているという事。これはどういうことなのか、250氏に触れながら紐解いていこうと思う。

250(이오공)

1985年生まれの40歳。250はゴロ合わせでイオゴンと読ます。
今年3月にアルバム『Ppong』を発表し、韓国国内外で評価されているDJ/プロデューサー、だ。

2009年頃からTVドラマOST用のインスト曲を数曲担当するが、どうも性に合わなかったらしく、その年でやめている。
11年からはDJと並行してPaloaltoのアルバムに参加するのを皮切りに、ヒップホップのトラックメーカーを始める。
14年にはSMエンタイ・スマン代表が資本提供して設立されたばかりのBeasts And Natives Alike(BANA)に所属。その年に今とスタイルの違う『ONE NIGHT STAND』(이오공名義)でアルバムデビューした。BANASMエンタ・インターナショナルのA&Rマンだったキム・ギヒョン(김기현)氏が代表を務め、E SENSXXXが所属する企画会社。昨年MASTA WUBeenzinoが移籍し話題となった。
15年、NewJeansのもう1つのタイトル曲の作曲を担当するレーベルメイトXXXFRNKことパク・ジンス(박진수)と共にf(x)4 Walls』のプロモーションイベントに参加、翌月に公開された『4 Walls』のリミックスで共に一般認知を拡げる事になる。
以降、BOAChristmas Paradise』、NCT 127Chain』『My Van』、ITZYGas Me Up』のK-POPの作曲も手掛けている。
ラッパーとの作業の場合、基本的にはトラックメーカーに徹し、そのメロディ自体はラッパーが組み立てるというスタイルが多く、そのメロディーメーカーぶりは今回NewJeansの3曲によって、初めて明らかになった。

アルバム『Ppong(뽕)』

ポンチャック、ポン、トロットなどと呼ばれる韓国版の演歌を広義にとらえながら、現代的に解釈したアルバム。

配信用のマスタリングはダフトパンク仕事で出世した元CocosumaChab、限定盤のCDはビクターの名物エンジニア小鐵徹氏(78)が務めている。

16年末のBANAのイベントで告知されてから、リリースまで5年以上かかっている。収録予定で先行公開されていた『Spring』は収録されなかった。他に没になった曲がありそうだ。というのもポンの奥深さに理由がある。ここ日本でも演歌では一部カセットで新譜がリリースされているなんて知る人は少ないし、その全容を知っている人など皆無だろう。ましてやその音楽性が多岐にわたる韓国では、それを理解するのは大変な作業だったようだ。
YoutubeのBANATVではその制作過程などを追ったドキュメンタリー「ポンを探して」が公開されている。
そのアー写や、音楽性からふざけた人物像を思い浮かべがちだが、そうではない250の真面目で誠実な人柄が垣間見れる。

ポンチャックディスコとは

リズムボックス付きの安価なキーボードの伴奏をバックにさまざまな曲を次々と歌い継いで行く音楽形態。宴会などで参加者が次々と歌を歌い継ぐなか生まれたという説がある。そのリリースのほとんどがカセットテープで日本円にして200円ほどで販売されていた。長距離ドライバーなどが眠気さましに聴くことが多かったという。
その第一人者イ・パクサ(李博士)がデビューするのは1989年、本人いわく1本あたり100万本売れたものもあり、20数本出したその累計は700万本という。ただ、レコード、CDなどの一般流通とは全く違う販売経路のため、その真否は不明。日本のTVでも海外の面白いものとして取り上げられた事があった。
イ・パクサは1996年に日本でデビュー、金鳥の殺虫剤のCMや「HEY!HEY!HEY!」に出演している。
その人気が逆輸入されるかたちで2000年に韓国でも正式にデビューし、一般的な認知を得ることになった。
このポンチャックディスコ初めて聴くと超絶面白いのだが、欠点があって、超絶速攻あきるのだ。

Newjeansの音楽について

声のサンプリングのループが曲の冒頭のリズムを作っているという3曲の共通点。普通であれば1タイトルに1アイデアがセオリーで、ましてやそのロゴを固定しない、メンバーの髪型も服装も映る度に違う様なイメージを固定することを極端に避けているグループがそれを避けないとは考えられない訳で、とすれば、それは意図的にやっているという事になる。
つまりはNewjeansの音楽をジャンル化しようとしているのではないかと思うのだ。

ジャンルというのは基本的にその曲のその時代のファンの為のものだ。二人以上の人間がその共通点、又は共通する感覚をシェアした時点でジャンルは生まれる。ジャンルというのは集合であって分類ではない。もちろんkpopやJPOPの様に分類の為のジャンルも存在する。少女時代からkpopを聴いている人と最近のkpopファンの間で話が嚙み合わない事が多々ある。彼らはその集合の違いに全く気付いていない。同時代を超えさかのぼって集合を大きくする事は分類になるのでジャンルとして正しくない。

今回の4曲はオーディション前には既に完成していたという。とすれば、打ち合わせも何度か行われたはずで、『Ppong(뽕)』制作の過程で生まれたエピソードは雑談の中で語られただろうし、アルバムの起点となったイ・パクサ風の合いの手を入れてみましょうなんて冗談がくみ交わされた事も想像に難くない。
そうなのだ、イ・パクサ風の合いの手を『Ppong(뽕)』より更に推し進めたのがこの声のサンプリングのループなのだ。

改めて説明すると「声のサンプリングのループが曲の冒頭のリズムを作っている、R&Bを基調とした曲」がNewjeansの曲ということになる。これを私は「ネオポン」と名付けたいと思う。
そして今日アップされる『Cookie』も作家は違えど「ネオポン」であると断言するのだ。

赤っ恥覚悟でイジェン、アンニョン。

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Posted by bigflame