韓国ではコオロギはクリッ、クリッ、ケットと鳴く。ムン・ヒョナ(문현아)『CRICKET SONG』

2017年3月25日2017年4月2日

私の出身地では興呂(こおろぎ)さんという名字がわりとポピュラーで、転校生が「コオロギです！」って自己紹介しても誰も笑わない。

さて、本日は興呂さんではなく、クリケットの方のコオロギの話。
コオロギや鈴虫、松虫、または蝉などの鳴き声を出す虫の声を外国人には聞き取る事ができないらしい。
虫の鳴き声を「声」として認識できるのは、世界中で日本人とポリネシア人だけという。
海外の人は音楽脳とも呼ばれ、音楽や機械音、雑音を処理する右脳で虫の声を聞き、日本人は言語脳と呼ばれ、人間の話す声の理解など、論理的知的な処理を受け持つ左脳で虫の声を聞くためとのこと。
なぜ日本人には虫の「声」が聞こえ、外国人には聞こえないのか？|MAG2 NEWS
へーそうなんだ。
そういば、コオロギってどんな鳴き声だったっけ？

3月22日に元Nine Musesムン・ヒョナ(문현아)が脱退後3枚目のシングル『CRICKET SONG』をリリース。
なんだ、韓国人にも虫の声、聞こえるんだ。

Moon Hyuna – CRICKET SONG

Moon Hyuna – Cricket Song (Acoustic Chill)

Moon Hyuna – Cricket Song (Acoustic Chill) Making

そのコオロギの鳴き声のSEで始まるMVは、花火に金魚に虫の声と、夏の残り香たっぷりの季節で、完全季節感を無視。
それでも、彼女の美しい声はアイドル唱法が矯正され、大変聴きやすく、上品な可愛さのつまった1曲となっている。
MVに登場する猫は彼女の実際の愛猫の様。

季節感無視は国民性？と思わないでもないが、脱退した去年10月にリリースされていたなら季節がぴったりなので、スター帝国や、脱退1ヶ月後に出された『Memory Lane』の企画外社との大人の事情があったとも考えられる。

Moon Hyuna – Memory Lane

プロデュースを務めるのは前作『REMEDY』で共演したThe Lowkies。
DJ STEREOとSteebによるプロデュースチームで、House Rulezのプロデューサー、エンジニアと客員ラッパーとして活動している。

Double Squarez – Start House RulezのSoroとのデュオ

Beejay & Stereo – Festival feat. Saphfire

House Rulez – Feel Good (Man Ver.) (Feat. Steeb, 김호연)

The Lowkies x Moon Hyuna – REMEDY (2am)

The Lowkies X Moon Hyuna – REMEDY (sunset)

1月16日にリリースされた『REMEDY』は昨年11月に出版されたハワイ旅行を題材とした彼女の２冊目のエッセイ集「SWEET REMEDY」のサウンドトラック的作品。
sunsetバージョンにはHouse RulezのSoroも参加している。

彼女とThe LowkiesはNine Muses加入前の2009にHouse Rulezの客員ボーカルとして参加した際に共演している。
『Music』のステージでDJを担当しているのがDJ STEREO。
その時点では芸名のユン・ジア(윤지아)を使用していた。
彼女がグループ中最も女子人気が高かったというのが意外だったのだが、この客員ボーカルが影響しているのかもしれない。
なお、House Rulezは5月に約3年ぶりのフルアルバムを予定している。

House Rulez – Music feat. 윤지아

House Rulez – Pool Party

Moon Hyuna – CRICKET SONG TEASER

Moon Hyuna – INTRO (After Midnight)

全曲の作詞、『Memory Lane』、ソロデビュー曲『집으로 들어가는 길이 좋아』では作曲を務め、アイドルからアーティストへと着実に歩を進めている彼女。
TEASER、および先行公開された『CRICKET SONG』のイントロ曲とも、いい匂いしかしない秀逸なものだった。
まとめて聴いていただけるとより、彼女の作った世界観を感じていただけるのではないかと思う。

ところで、IUの新曲が公開されたのだが、編み物にホタルと、ガッツリ秋だった。

IU – Through the Night